しつけは子犬の時からしておく必要があります。
正しい方法でしつけをすればお利口なワンちゃんに育ってくれますし、将来の問題行動の抑制にもつながります。
そこでここでは、罰したり叱ったりせずに子犬のしつけをする簡単な方法を詳しく紹介していきます。
子犬の基本的なしつけ
子犬の問題行動に悩んでいるのはあなただけではありません。
子犬に正しいしつけをすれば、困った問題行動は簡単に抑えることができます。
まずは基本的な子犬のしつけで「やるべきこと」と「やってはいけないこと」をチェックしていきましょう。
罰せずに子犬をしつけるための5つのステップ
子犬のしつけをする上で重要な5つのステップをご紹介します。
1.一貫性を持ってしつけをする
ワンちゃんがやってはいけない行動をしたとします。
ある日は叱られたのに、違う日は叱られなかった。これではワンちゃんは混乱してしまいます。正しい行動を学ぶことができません。
飼い主さんの一貫性のない行動は、子犬の否定的な行動を強化してしまいます。
2.迅速であること
罰を与える時は、子犬が悪い行動をした直後だけにしましょう。
靴をかじってボロボロにしてしまった悪い子犬は、10分後に叱っても、そのことで罰を受けていることを理解できません。
3.毅然とした態度で接する
飼い主さんの「ノー」は、「その行動は良くない」というシグナルですが、必要以上に怒鳴られたり、叩かれたりすると、ワンちゃんはあなたを恐れるようになってしまいます。
子犬は、飼い主さんの怒りは、自分がしてしまった悪い行動に向けられたものであることを理解できません。単に自分自身に対する脅しであると解釈してしまいます。
子犬の飼い主さんは、冷静さを失わずに毅然とした態度で「ノー」のシグナルを送るべきです。
4.ポジティブな補強を使う
子犬の悪い行動に「ノー」と言うのと同じくらい、良い行動をした時に、その行動に報いることが重要です。
子犬が吠えるのを止めたら、すぐに褒めておやつをあげてください。
ちゃんとした場所でトイレができました。そしたら「すごいわね!」「いい子だね!」と言ってあげてください。
5.タイムアウトをとる
やんちゃな子犬にもおとなしい子犬にもタイムアウト、つまり「隔離」する行為は有効です。
タイムアウトは、過剰におねだりをしてきたり、噛んだりするなどの行動に対して行うと効果的です。
タイムアウトのしつけ方としては、「おっと!」などの言葉を合図にして、部屋を出ていくか、他の人や犬から離れた場所に誘導してあげるのが一番です。
クレートは効果的なタイムアウトスペースになります。タイムアウトは理想的には2~3分以内にするのが良いでしょう。
子犬のしつけの間違った方法
子犬のしつけをする時にしてはいけない事があります。
それをひとつずつ見ていきましょう。
体罰を与える
「群れのリーダー」が誰であるかを犬に厳しく教えることは、以前は奨励されていました。しかし最も効果的なしつけ法ではありません。
叩いたり、叱ったりすれば、愛犬は問題行動を止めるかもしれませんが、この種の罰を与えすぎると、やんちゃな子犬から酷い問題行動をする犬になってしまうかもしれません。
さらに専門家は、無駄吠え防止首輪や電気柵などを使用することは、長期的な行動変化をもたらすことができないとして推奨していません。
子犬を睨みつけたり、引っ張ったり、押さえつけたりする
睨んだり引っ張ったりする飼い主さんの行動は、子犬に恐怖心や警戒心を教え込む行為です。
特に身体的な罰はいけません。
ネガティブな行動は、あなたが望む結果をもたらしません。
これらのネガティブな方法で子犬を従順にさせてしまうと、後になって攻撃性が顕在化してしまうかもしれません。
叫んだりして厳しく叱る
子犬の叱り方はどうしたらいいのでしょうか?
子犬は私たちが与えるシグナルで学習します。私たちの声のトーンが過度に不安を煽ったり、厳しかったりすると、子犬は不安になって多動的になってしまいます。
大声で怒っていたりすると、子犬はあなたの命令に注意を払うようにはなります。
しかし、専門家は落ち着いた、しっかりとした口調で叱ることを推奨しています。
子犬のよくある問題行動とその解決策
人に飛びついたり、物をかじったり、過度に吠えたり、室内でおしっこやうんちをしたりすることは、よくある子犬の問題行動のほんの一部です。
このような行動をとられてばかりいると、イライラしっぱなしになってしまいます。
そんなイライラをなくすために、子犬が起こす最も一般的な問題行動と、その対処法をご紹介します。
吠える/唸る
吠えたり、唸ったり、その他の形で発声することは犬にとって自然なことです。特に子犬の場合はそうです。
しかし、過度に吠えることは迷惑であり、不適切です。
幼児と同じように、犬も様々なメッセージを伝えるために発声をします。発声に対処する際には、まずその理由を考え、それに応じた対応を選択してください。
子犬は、退屈、興奮、不安な時に、注意を引くため、警告を発するために発声することがあります。
原因にもよりますが、子犬の無駄吠えを止めるには、しっかりと叱る(「ダメだよ!」)ことが最も効果的です。
退屈が原因である場合は、子犬を飽きさせないように、おもちゃなどを与えてみてください。
くわえる/噛む
子犬がくわえたり噛んだりするのは、攻撃が目的ではありません。
多くの場合、子犬は自分の世界を探索するための道具として口を使っています。しかし、これを放置しておくと、子犬が危険な行動を覚えてしまうこともあります。
飼い主は、決して手をビクビクさせるようなしぐさをしてはいけません。子犬が「ゲーム」を続けようとするのを助長してしまいます。
その代わりに、「痛い!」とはっきり言って、子犬の口から手をそっと離すようにしましょう。
咀嚼する
吠えるのと同じように、咀嚼することは犬にとって自然な行動です。
問題なのは、咀嚼してはいけないものを噛んでいる場合です。
子犬の場合は、歯が生えてきたり、好奇心の強さのために咀嚼してしまうことが多いです。
退屈だったり不安があると、咀嚼してしまうこともあります。
理由はどうであれ、犬が目の前にあるものを何でも噛むのはやめさせなければなりません。
最良の解決策は、まずその行動が適切でないことを伝え、代わりに何か噛めるものを与えてあげることです。
分離不安
あなたの犬はあなたに会いたがっています。
それが原因で家具を爪で引っ掻いたり、一日中吠え続けてしまいます。
あなたの留守の間に子犬が「悪い子」になってしまった場合、それは分離不安が原因である可能性があります。
このような場合、犬はあなたが出発の準備をしている間に何らかの不安のサインを出しています。
そして通常、あなたが出発してから15~45分後に良くない行動を開始します。
とはいえ通常、子犬が「あなたは必ず戻ってくる」ということを理解し始めると、この行動は自然に減少します。
家の中でウンチやオシッコをする
子犬のしつけの中でも最もハードルが高いのは、トイレトレーニングであることに間違いはありません。
しつけをすればちゃんとトイレができるようになりますが、ある程度のトレーニングが必要です。
まず、子犬が何時に食事をして、何時にトイレをするのかを把握しておく必要があります。
犬の消化器系は非常に規則的です。食事をしてから5~30分は体を休める必要があります。
それらを把握したうえで、「トイレ」の日課(例えば、毎朝ご飯の前にトイレをするなど)を設定しましょう。それを守らせることは、子犬がトイレを覚えるのに役立ちます。
全てのしつけの過程で、良い行動をした時に、おやつや褒め言葉でご褒美を与えることが大切になります。トイレを失敗したからと言って感情任せに怒ることは避けましょう。
トイレトレーニングを開始してから数週間経っても、子犬がずっと失敗している場合は、獣医さんに診てもらいましょう。健康的な問題がないかどうかを確認してもらいましょう。
最後に
子犬は手がかかりますが、適切なしつけをすることで、あなたとの幸せな生活を送る習慣を身につけることができます。
問題行動をした時は、わかりやすいサインで「ダメ!」と伝える。良い行動をしたら褒めたりご褒美をあげたりして、ポジティブな面を強化しましょう。
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